15周年記念公演

日本の福岡県の一地方でもうかれこれ15年続いてる文化企画『子どものためのドラマスクール』なるもののOBだったりする。実は。
そんで、それの15周年記念企画OB公演とかいうものが動き出してしまったのがいろいろときっかけ。
企画立案者の一人が僕に『アンタの小説(ナゼカノ)が、直前まで集まれないようなメンバーの芝居の脚本にいいんじゃないか』とか『どうせだからテーマ送るから脚本書け』とか言い出して、あれよあれよとこんなことに。
『子どものためのドラマスクール』に興味を持たれた方はご検索あれ。応援していただければ幸い。……僕のことは見なかったことにしてくださればもっと幸い。


夏の夜の茶話(2010年)
原点:お題『15にまつわる物語』 & STAND BY ME(スティーブン=キング)

実はスティーブン=キングの原作は未読。映画は観た。
『15年前に生まれた子ども』
『15年間の昏睡から目覚めた人物』
『15年経ち時効を迎えようとする事件』
を絡ませて物語を作れ、というのが最初のお題。
ちなみに時効15年というのは殺人レベルなので相当重い。
実際につけたタイトルや副題が中身と一切関係ないというのは仕様。
ここのところ、『最初から最後まで突飛なことは何も起きない、淡々と出来事を追うだけの物語』が書きたくて、その結果こうなった。
当初は上記の15周年記念企画用の脚本として書き上げたのだが、主に使い勝手がイマイチという理由でボツった。誰かどっかで演ってくれないものか。


なぜ 彼女は死んだのか(脚本版)(2011年)
原点:何故、彼女は死んだのか(
HMC 本格ミステリクラブ(似非)) & 着信アリ & 魍魎の匣(京極夏彦)

思いつきで書いただけの小説のつもりが、上述の15周年記念OB公演の一つの脚本に勝手に拾われて選ばれてしまったせいで手を入れて書き直したバージョン。いや、本人の予想だにしない展開だっただけでこの表現に他意はないので悪しからず。
舞台構成とかも考えて書き直さなきゃいけなかったおかげで、ラストの少女のモノローグや、少女の名前を出す場面が作れなくて少しだけ悲しい。
悲しいついでに書くと、『ジュリー=グレゴリー』で検索すると元ネタとオチが割れる。
最初は『お前が探偵役やれ』『お前がハマり役だ』『てゆーかお前以外誰が演るんだよ!』と集中砲火を食らった。僕、あんなに性格悪くないと思うんだけど。
結局は、他の人が『演りたい!』と言ってくれたおかげでそっちになったりなんだりと、一言で言えばいろいろあった


15匹目(2011年)
原点:弟の思いつき

『15』をキーワードにオムニバス、が15期の発表公演だったらしい。
そんなわけで、現役部隊の発憤材料に『15分でこの寸劇作りました。マジで』と言いたいがためだけに二人で本当に15分ほどで作った寸劇。
正確には15周年記念公演に分類されるべき作品ではないが、他にないので、まぁとりあえずここに。
個人的には、この辺から弟が『なんか兄ちゃんと舞台に立ったり何か作ったりするの、これはこれでちょっと楽しいかも』と思い始めたのか、抵抗なく付き合ってくれる……というか結構ノリノリで付き合ってくれるようになったのでとても嬉しい。お兄ちゃん嬉しいよ!
ちなみに『ポン』田さんによる『コン』藤さんのインタビューというところまで気付いた人がいたら、ご慧眼恐れ入るところ。


15人の証言者(2011年)
原点:後輩の思い付き

原題は『15人目の証言者』。
当初のコンセプトは
・14人目までの証言は全て、見た目も、年齢も、性別も、動機も、殺害手段も違う犯人像
・でも15人目の証言で実は全て正しかったと判明する
・そんな話が読みたい
・ぼく 「え、『読みたい』だけ?」
という無茶振り。
余りにハードルが高いのでくぐってみた。
その結果
・14人目までの証言で微妙に食い違う犯人像
・関係有るのかどうかも分からない奇妙な証言
・15人目のおかげで全て解決
・実はミヤモト的には5人目で解決してた
という話になった。ちなみに読んだ人は、途中でトリックは大体看破できると思う。そんなに複雑な話じゃないので。
じゃあメインは一体何なのかというと、読んでのお楽しみ。
ミヤモトは「探偵は真実を知っていさえすればいい」と言っているくせに、こういう探偵の仕事じゃないところで苦労する事件ばかり手掛けている気がする。
ちなみにミヤモトがご執心の本の原題は『Full I care "a cow was to become Ms.Norton."』。


15分(2012年)
原点:登場人物達(実在)の雑談の流れ

『15』をキーワードにオムニバスだった15期の発表公演。
ここでスタッフ的な立ち回りをしつつ、そのかたわら現役部隊を引っかき回して発奮させよう!というコンセプトの元、本番公演直前に作った脚本第二弾。
『15匹目』はドラマではなくシアターとして全部作ったモノ。
こっちは、基本的な筋だけは作っておいて、その場その場の掛け合いはアドリブで。というドラマをきっちり踏襲したモノ。
これを『ほら見ろ!』と出してみようという趣旨だったものの、その噂を聞きつけた大人スタッフが『15匹目は面白くて良かったけど、こういう弩シリアスなのは本番直前の子ども達に悪影響を与えかねない。無意味にストレスをかけるようなのは自重しろ』と苦言を呈したので、その言葉に納得しつつも不平たらたらでお蔵入りしたという曰く付きの一品。
どうせもう日の目を見ることはないので、憂さ晴らし的にここで公開。
ちなみに『こんなのを見せたら、もしかしたらこの人達、本当にヒマな時にこんなことしてるのかもしれないよなぁ、と思われかねないな』と笑いながら話したのも良い思い出。



top
about
profile
novel (tag)
scenario
notes
reply
link
inserted by FC2 system